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チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)


チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫) チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)

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【価格】
¥ 500

【メーカー名】
宝島社

【カスタマーレビュー】
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■ 全くの先入観なしでこの小説を手に取り、暫く本棚の肥やしになっていました。何かのきっかけでミステリー関係の賞を受賞し、ドラマ化される事を知り、本棚から引っ張り出して読み耽りました。
 適度に専門医療と感じさせる部分があるものの本格的医療小説のように専門用語が飛び交う事はなく、白い虚塔のような政治色が濃いわけでもなく、著者の強烈なメッセージを感じさせられる事なくあっさりと読みきれました。登場人物もそれなりに個性的であるものの、決してでしゃばり過ぎる事無く描かれていたと思います。個人的には高階病院長が気に入りました。それよりも小説全体に散りばめられたウイットな表現に惹かれました。ラストシーンは凡庸ですが、最後の『春が、来ていた。』の一文で、自分は手術をした桐生でなければその関係者でもない、もちろん調査をした田口講師でなければ白鳥調査官でもありませんが、肩の荷が下りてすっきりした気分になりました。


■ アメリカから招聘した医師桐生を中心とするチーム・バチスタは、結成以来の手術成功率100%という驚異的な数字を誇り、大学付属病院の看板だった。しかし、最近になり連続して術中死が発生。この調査が、出世レースから完全に離脱した講師田口に依頼される。全く専門外であり、外科の基礎知識もない田口は戸惑うが、高階病院長の無言の圧力により、引き受けざるを得なくなる。田口はチームメンバーからの聞き取り調査を行ったり、手術観察を行うが、全く原因がつかめない。そんな時、再び術中死が発生してしまう。

 日本の心臓移植の問題や、死因不明のまま処理されてしまう現状に対する危機感を背景として執筆されたと思われるミステリー。栄光に満ち溢れたチームの陰に潜む闇が、田口の調査を通じて少しだけ明らかになってくる。全体としてゆったりとした調子の作品だと思う。ただ、大学病院の医局制度というのをよく知らないので、そこでの生き方についてはあまり共感できなかった。


■読み終えて、久しぶりに面白い小説に出会ったと思いました。
読み始めた時は、1人称の書き方(おれは〜、という文体で書かれている)にげんなりし、また文章力もそれほど高い印象をもてなかったため、これは失敗したかと思ったのですが、読みすすめていくとどんどんと話に引き込まれていきました。ラストが近づくにつれて「もう少しこの展開に酔いたいからラストはまだ来ないで」と感じたほどです。
思えば本書は1人称の書き方であるため、それほど高い文章力は必要ないのです。主人公がしゃべっている感覚で書かれているので難しい言葉で書かれていたら(この人はなんて難しい言葉でしゃべるんだ。生真面目なのかな)という印象を持ってしまうのです。
本書の主人公は体たらくな感じだから、それがちょうど良かったのでしょう。

ドラマや映画は見ていないのですが、この小説は他の人にもオススメできる一冊です。


■あえて分類するならばミステリーという括りの中に置かざるをえないのだが、実際のところはコアなミステリーファンを満足させるタイプの作品ではない。
本当にごく一部に難解な台詞回しなどが見受けられるが、全体像はつかみやすく本を読み慣れていない方にも受け入れられやすいと思う。難しい比喩を使わないところもリーダブルで、敷居の高さを感じさせない。
ドラマ的な構成を感じるし、キャラクターの個性も強くて娯楽性も高い水準にある。面白いことを第一に求める方には好感触だろうと感じた。
ただし、本格的なミステリーかと聞かれたならば返答は難しい。テレビドラマのサスペンスに感覚は近いかな……。サスペンスドラマが楽しめる方は、きっと楽しめると思う。


■この本の良さはとにかく読みやすいことです。
ストーリー的にはもう一つ欲しい所もありますが、漫画のような感覚で一気に読むことができます。
個人的には、人と話すときの手法が書いてあった下巻が注目かと。
豆知識として知っておくと役に立つときがくるかもしれません。
ボリュームが少ないので軽く読む本です。