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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)


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【価格】
¥ 1,680

【メーカー名】
洋泉社

【カスタマーレビュー】
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■無用な感想はさけて、有用な情報ばかりがぎゅっと凝縮されていて、
とても読みがいがあります。
とくにロッキーなんて、私はぜんぜん評価してなかった映画ですが、
この本で解説を読んでいるだけで泣けてきてしまいました。
私はぜんぜん見れていなかった。また見直したい、何ならDVD買ってもいいかも、
などと思いました。
とはいえ、いちばん面白いのは「2001年」の解釈かと思います。
解釈というより、すべてエビデンスベースなので非常に面白いです。
こんなにおもしろい映画本はなかなかないです。


■物事には何らかの背景や文脈があります。文脈や背景なしに無から始まった可能性があるものといえば、量子論の不確定性原理か、この宇宙くらいでしょうか。それ以外の日常生活は、何か事が起きたり、人がある行動をしたり、ある考え方をするときには、その背景や文脈が必ずあります。

例えば、「あいつは一体何を考えているんだ!?」という経験は誰でも一度はあると思います。そして、そんな自分には全く理解できない行動・考え方に対して、無関心を装ったり、分かった振りをしたり、ときには感情的に、ときには論理的に反発したりします。

でも、その人が育った環境のこと、経験してきたことなど、その人の背景や文脈を知ることで、(共感はできないとしても)すっと腑に落ちることが世の中にはたくさんあります。

映画についても同じだと思います。

どのような文脈・背景でその映画が作られたのかを知ることは、その映画を理解する助けになります。自分には全く縁がないと思っていた映画、わからないと思っていた映画が、背景と文脈を知ってから観ると、実は自分も共感できる内容かもしれません。

もちろん映画の見方は自由で、自分なりに解釈したり、「感じる」のは自由ですが、個人的には、映画の背景や文脈を知る事で得られる感覚の方がそのような「感じ方」より好ましいです。

ひとつの映画が、他の映画や、映画が撮られた当時の社会背景などと繋がっていることが分かったときの感覚はジグソーパズルの島と島が繋がったときの快感に近いかと思います。

※島=ジグソーパズルのピースがある程度組み合わさった固まりのこと

仮に、この本の解釈やデータが一部間違っていたとしても(※内容の一部誤りがあると指摘があります)私と同じ様に「なんだかよく分からない・・・」というのが気持ち悪くてスッキリしたいと思う方には、本当にお薦めの本です。


■誰かも触れていたが、立花隆が『解読「地獄の黙示録」』にて
流用や台詞の意味づけを尻切れ・部分流用にしてるのがわかった。
これだけでも、読んだ価値あり。
インタビューを部分的に利用すると、こんなにも意味が変わるか・・

取り上げているのは、おなじみの映画ばかり。
ブレランの未来世紀も面白いので(こっちを先に読んだ)お薦めです。




■どこかでゴダールが言っていた。「映画は万人のためにあるもんじゃない、特定のための人々のものだ」と。
それが的を得ている意見だとしたら(あくまで仮定)、我々20代の若者は、「セカチュー」「アイルケ」「大日本人」なんかに感激しないと非国民扱いなのだろうか。あー、ムカつく、と感じるたびにこれを読む。
単純に、(ゴダール発言なんかとは別に)的を得た評論ばかり。無論「サブテキストを見ながら映画を論じる」のはこの本に始まったことじゃないが、別に「ストーリーを分析する」だけの本じゃない。筆者の主観が実にうまいのだ。「映画の見方を教えてくれる」と同時に、オプション的にかつての優れた映画(ロートン「狩人の夜」とか)を引き合いに出しながら映画を論じてゆく。
「2001」なんかは、クラークマニアになら誰にでもわかる映画だが、そうじゃない、あー、わかんない、という方、これをどうぞ。疑問が氷解。テリー・サザーンの逸話もあります。

追記:「うらやましい」のは、町山さんがリアルタイムで「タクシードライバー」「ジョーズ」「スターウォーズ」なんかを観ることができた(であろう)世代だったからです。私に「2001」を吹き込んでくれたのは父でした。いまさらながら感謝。


■必ずしもタイトル通りの内容ではありません。
映画はそれ単体で理解しようと思っても限界があり、
時代背景や作り手の思いなど、
周辺知識も知らなければ正確な理解はできない、
といったところでしょうか。

例えば『地獄の黙示録』は
世間で言われているほど奥の深い映画ではなく、
偶然や不運が重なり、苦肉の策を繰り返した挙句、
結果的に様々な解釈が可能な映画に仕上がっただけだそう。
だとすれば、かの立花隆氏が
「はじめて世界文学に匹敵する映画」と力説し、
上梓した『解読「地獄の黙示録」』の立場は?(笑)

ただ、タイトル云々は別にして
とにもかくにも読み物として非常に面白く、
読み出したら止まりません。
取り上げられている映画を見直したくなります。